JWE2026年6月1日
新興企業はVC投資からいつ利益を得るのか?企業の年齢と規模の調整効果
When do new firms benefit from VC investment? The moderating role of firm age and size
日本語要約
本研究は、ベンチャーキャピタル(VC)投資が新興企業のパフォーマンスに与える影響を、投資家のタイプ(独立系VCとキャプティブVC)に応じて検討しています。このテーマは、企業の年齢や規模といった属性がVC投資の効果をどのように調整するかを探るものであり、企業の成長や生産性向上におけるVCの役割を明らかにすることが目的です。研究では、マッチング手法を用いて、初めてのVC投資を受けた新興企業のパフォーマンスに対する平均的な処置効果を推定しています。対象としたデータは、特定の期間における新興企業のパフォーマンス指標です。結果として、独立系VCの投資は年齢が高く規模が大きい企業においてより顕著なポジティブな効果を示し、一方でキャプティブVCの投資は年齢が若く規模が小さい企業においてその効果が強く現れることが分かりました。これらの結果は、VC投資の戦略を企業の特性に応じて調整することの重要性を示唆しており、政策立案者や投資家にとっても新興企業支援の方針を見直す契機となるでしょう。
ポイント
- 1本研究は、VC投資が新興企業のパフォーマンスに与える影響を、独立系とキャプティブの投資家タイプに分けて分析しています。
- 2マッチング手法を用いて、初めてのVC投資が新興企業の成長と生産性に与える平均的な処置効果を推定しました。
- 3結果として、独立系VC投資は年齢が高く規模が大きい企業において効果が強く、キャプティブVCは年齢が若く規模が小さい企業において効果が顕著であることが示されました。
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原論文情報
- ジャーナル
- Japan and the World Economy
- DOI
- 10.1016/j.japwor.2026.101358
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。