JJIE2022年12月1日
公共図書館の販売への影響に関する研究
Displacement effects of public libraries
日本語要約
本研究は、公共図書館での無料貸出が書店の売上に与える影響を明らかにすることを目的としています。この問題は、著者が新たな作品を創作するインセンティブを維持するために重要です。著者らは、日本における書店の販売データと公共図書館の蔵書データを統合した新しいデータセットを作成し、公共図書館の影響を定量化しました。推定戦略として、タイトルと自治体、出版後の月数、自治体ごとの未観測の異質性を制御するモデルを用いました。研究の結果、人気書籍の中で、図書館の蔵書はそのタイトルの月間売上を約0.24部、ベストセラーでは0.52部減少させることが確認されました。これらの結果は、様々なロバストネスチェックによっても支持され、人気書籍における公共図書館の販売への影響が確認されました。これにより、公共図書館の存在が書店の売上に与える影響を理解することができ、著作権や著者へのインセンティブに関する政策的な議論に寄与する可能性があります。
ポイント
- 1公共図書館の無料貸出が書店の売上に与える影響を定量化することを目的とした研究。
- 2日本の書店販売データと公共図書館の蔵書データを統合し、タイトル・自治体別の異質性を制御したモデルを使用。
- 3図書館の蔵書は、人気書籍の売上を月間約0.24部、ベストセラーでは0.52部減少させることが確認された。
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原論文情報
- ジャーナル
- Journal of the Japanese and International Economies
- DOI
- 10.1016/j.jjie.2022.101219
- 原論文
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。