JER2024年10月24日
マレーシアにおける高齢者の主観的幸福度
Subjective well-being of older persons in Malaysia
日本語要約
本研究は、急速に進行するマレーシアの高齢化社会における高齢者の主観的幸福度(SWB)を探求することを目的としている。高齢者の幸福度を理解することは、効果的な政策立案において重要である。著者らは、マレーシア高齢化と退職に関する調査(MARS)のデータを用い、人口動態や社会経済的特性、生活環境、社会的関与、健康状態などの多様な変数を考慮して分析を行った。分析の結果、SWBは40歳以降から77.5歳頃まで増加することが明らかになった。また、生活環境や性別によってSWBに影響を与える要因が異なることが示された。特に、単身で生活する高齢男性の就業とSWBとの間には負の相関が見られ、単身で生活する高齢女性においては家族活動への参加がSWBに悪影響を及ぼすことが確認された。これに対し、社会的な外出活動はSWBを高める要因とされ、配偶者と同居する高齢者においては日常生活動作(ADL)に困難を抱えることがSWBに負の影響を与えることが分かった。これらの結果は、異なる生活環境や性別に応じた高齢者への支援の重要性を示唆している。
ポイント
- 1著者らは、マレーシア高齢化と退職に関する調査(MARS)のデータを用いて、高齢者の主観的幸福度を多様な変数から分析した。
- 2SWBは40歳以降に増加し、77.5歳頃まで続くことが確認された。特に、生活環境や性別によって影響が異なることが明らかになった。
- 3単身生活をする高齢男性の就業はSWBに負の影響を及ぼし、女性は家族活動への参加が逆にストレスを増加させることが示された。
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原論文情報
- ジャーナル
- Japanese Economic Review
- DOI
- 10.1007/s42973-024-00179-0
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。