JWE2025年3月1日
日本における個人所得税の控除制度が負担軽減と所得再分配に与える影響
Effect of income-increasing deduction in personal income tax on the burden reduction and income redistribution: Evidence from Japan
日本語要約
本研究は、個人所得税における所得増加控除が税負担の軽減効果および所得再分配に与える影響を実証的に評価することを目的としています。このテーマは、税制設計において重要であり、控除制度がどのように機能するかを理解することで、より効果的な政策立案が可能となります。著者らは、日本の世帯マイクロデータを用い、1994年から2019年までの25年間を対象に分析を行いました。推定戦略としては、控除の再分配効果を制度改革と非制度改革に分けて評価しています。結果として、所得階層が高いほど控除が税負担軽減に効果的であることが示されましたが、控除の負担軽減効果はこの25年間で減少しており、主に制度改革の影響によるものであることが明らかになりました。さらに、所得増加部分の控除は、他の部分とは異なり、再分配効果を減少させることが確認されました。これにより、税制改革における控除制度の設計に対する新たな視点が提供されるとともに、所得再分配のメカニズムに関する理解が深まります。
ポイント
- 1著者らは、日本の1994年から2019年までの世帯マイクロデータを用いて、控除の負担軽減効果を分析しました。
- 2結果として、所得階層が高いほど控除の税負担軽減効果が強く、負担軽減効果は25年間で減少していることが分かりました。
- 3所得増加部分の控除は、他の控除部分とは異なり、再分配効果を減少させることが示され、政策設計に新たな示唆を与えます。
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原論文情報
- ジャーナル
- Japan and the World Economy
- DOI
- 10.1016/j.japwor.2024.101296
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。