JWE2025年6月1日
日本と米国の株式市場における後悔回避の影響分析
Regret aversion in Japanese and U.S. stock markets: Analyzing the effects of market conditions
日本語要約
本研究は、投資家の後悔回避と後悔プレミアムが日本と米国の株式市場における投資意思決定および株式リターンに与える影響を行動ファイナンスの観点から検討します。具体的には、後悔変数を用いて、後悔回避が資産価格に重要な影響を及ぼすことを示します。データは日本と米国の株式市場を対象とし、特に市場の状態やダイナミクスを分析することで、下落市場において後悔回避が強く、上昇市場ではその影響が弱まることを明らかにしました。実証結果によると、高い後悔を伴う資産を保有する際、投資家はより高い後悔プレミアムを要求し、この関係は企業特性を制御しても持続します。さらに、累積リターンや業種調整された短期リターンの逆転を用いたロバストネステストでも、後悔が株式リターンに与える重要な影響が確認されました。これにより、本研究は、非合理的な投資家行動や心理的価格障壁との関連を通じて、伝統的なファイナンス理論に挑戦する重要な知見を提供します。
ポイント
- 1後悔回避が資産価格に与える影響を明らかにし、高い後悔を伴う資産に対して投資家が要求する後悔プレミアムが高くなることを示しました。
- 2データは日本と米国の株式市場を対象とし、特に下落市場で後悔回避の影響が強いことが確認されました。
- 3ロバストネステストにより、後悔が株式リターンに与える影響が強いことが示され、心理的価格障壁との関連も考察されました。
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原論文情報
- ジャーナル
- Japan and the World Economy
- DOI
- 10.1016/j.japwor.2025.101311
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