JJIE2022年12月1日
子ども手当の減額が母親の就業を促進するか?日本の事例
Can child benefit reductions increase maternal employment? Evidence from Japan
日本語要約
本研究は、2012年4月に日本で実施された子ども手当(CB)の収入基準の再設定が、母親の労働市場参加、保育サービスの利用、子どもの健康に与える影響を評価することを目的としています。この研究では、21世紀の新生児に関する縦断調査データを用い、回帰不連続デザインを採用しました。結果として、収入が基準を超える世帯におけるCBの減額が、特にパートタイム労働者や自営業者の母親の労働供給を促進し、母親が非認可の保育サービスを利用するようになったことが明らかになりました。また、子どもの健康には影響が見られませんでした。特に認可保育施設が少ない都道府県では、CBの減額を受けた母親が非認可の保育を利用してフルタイムの就業を開始する傾向が見られました。これらの結果は、CBの減額が母親の就業を促す効果があることを示唆しており、保育施設が不足している地域では認可保育所の増加や非認可保育サービスの価格引き下げが、母親の職場復帰を容易にする可能性があることを示しています。
ポイント
- 12012年の子ども手当の収入基準再設定が、特にパートタイム労働者の母親の労働供給を促進した。
- 2回帰不連続デザインを用いて、認可保育施設の少ない地域での母親のフルタイム就業開始が観察された。
- 3子どもの健康には影響が見られず、非認可保育サービスの利用が増加したことが確認された。
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原論文情報
- ジャーナル
- Journal of the Japanese and International Economies
- DOI
- 10.1016/j.jjie.2022.101231
- 原論文
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。