JJIE2024年3月1日
コロナ禍における大規模株式購入の影響
The effects of large-scale equity purchases during the coronavirus pandemic
本研究は、コロナウイルス(COVID-19)パンデミック中における日本銀行(BOJ)の大規模株式購入が日経225に与えた影響を検証することを目的としています。この研究は、BOJが2010年から株式購入を開始したものの、パンデミック発生時にその購入額が前例のない水準に達したことに着目しています。BOJの株式購入が危機時にどれほど効果的であったかを明らかにするために、著者らはインターデイデータを用い、内生性を考慮した購入効果を調査しています。具体的には、プロビットモデルを用いてBOJのインターデイ反応関数を推定し、そこから予期せぬ購入と予期された購入を計算し、東京証券取引所の午後のセッションにおける日経225のリターンへの影響を検討しました。結果として、BOJの予期せぬ大規模購入はパンデミック中において日中のリターンに大きな正の影響を与えたことが明らかになりました。しかし、この大きな影響は、ほとんどの購入が市場にとって大きなサプライズであったために生じたと考えられます。著者らは、BOJの政策が市場を驚かせ続ける限り効果的であると主張し、さらにBOJの購入が日経225のボラティリティを増加させたことも指摘しています。