JWE2024年6月1日
リスク回避がエンジェル投資に与える影響の実証分析
Does risk aversion affect individuals’ interests and actions in angel investing? Empirical evidence from Japan
日本語要約
本研究は、エンジェル投資における個人の関心と行動に対するリスク回避の影響を探求します。日本の一般投資に興味を持ち、実際に投資を行っている個人を対象とした独自の調査データを用いて、リスク回避と主観的時間割引がエンジェル投資と関連しているかを検討しました。個人のエンジェル投資に対する態度を「無関心」「関心のみ」「行動」の3つに分類し、リスク回避がエンジェル投資行動に与える限界効果を推定しました。結果として、リスク回避が高い個人はエンジェル投資に参加する可能性が低いことが明らかになりました。また、富裕層の個人はエンジェル投資に参加する傾向が強いことも確認されました。さらに、起業経験のある個人の中では、主観的時間割引がエンジェル投資行動と正の相関を持つことが示され、主観的時間割引が高い起業家ほどエンジェル投資に参加しやすいことが示唆されます。これにより、リスク回避や時間割引の観点からエンジェル投資を理解することが重要であることが示され、政策的な支援の必要性が浮き彫りとなります。
ポイント
- 1本研究では、日本の一般投資家を対象に、リスク回避と主観的時間割引がエンジェル投資に及ぼす影響を調査しました。
- 2調査データから、リスク回避が高い個人はエンジェル投資に参加する可能性が低く、富裕層の個人はより積極的にエンジェル投資を行うことが確認されました。
- 3起業経験のある個人では、主観的時間割引がエンジェル投資行動と正の相関を示し、時間の価値を重視する起業家が投資に積極的であることが示されました。
タグ
原論文情報
- ジャーナル
- Japan and the World Economy
- DOI
- 10.1016/j.japwor.2024.101253
- 原論文
- 出版社サイトで読む →
本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。