韓国における性別賃金格差のサンプル選択バイアスの影響
Are observed gender wage gaps too small? The impact of sample selection bias in South Korea
日本語要約
本研究は、韓国における若年労働者の性別賃金格差の推定に対するサンプル選択バイアスの影響を探求しています。性別賃金格差の正確な評価は、労働市場における男女平等の進展を理解する上で重要です。本研究では、韓国労働所得パネル調査(KLIPS)から得たデータを用い、フルタイムの正規雇用に選択されるバイアスを補正するために二つの賃金補完手法を適用しています。具体的には、フル雇用にない人々の賃金オファーを、近接した年の賃金データと半パラメトリック再重み付け法を用いて推定しています。結果として、サンプル選択バイアスを無視すると、特に女性の賃金オファーが過大評価されることが明らかになりました。2001年と2017年の両年において、選択調整により賃金格差が拡大することが示され、女性におけるポジティブセレクションの弱まりが教育や結婚の変化と関連していることが確認されました。これにより、2001年の調整後の賃金格差は2017年よりも大きくなり、時間の経過とともに賃金格差の減少がより大きいことが示唆されます。未調整の賃金格差は、2001年には低賃金職において、2017年には高賃金職において最も大きいことを示していますが、調整後は両年とも中賃金職において最も大きいことが示されました。これらの結果は、性別賃金格差を評価する際にサンプル選択バイアスを考慮する重要性を強調しています。
ポイント
- 1著者らは、韓国労働所得パネル調査(KLIPS)のデータを用いて、フルタイム正規雇用におけるサンプル選択バイアスの影響を分析しています。
- 2研究の結果、サンプル選択バイアスを無視すると、特に女性の賃金オファーが過大評価され、2001年と2017年の賃金格差が調整後に拡大することが示されました。
- 3調整後の賃金格差は、2001年には低賃金職、2017年には高賃金職で最大となる一方、調整後のデータでは中賃金職で最も大きいことが確認されました。
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原論文情報
- ジャーナル
- Japan and the World Economy
- DOI
- 10.1016/j.japwor.2026.101345
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。