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JWE2026年6月1日

日本におけるフォワードガイダンスの伝達メカニズムの分析

The transmission of forward guidance in Japan: Evidence from a Bayesian SVAR-IV model

Kenta Kudo

日本語要約

本研究は、日本におけるフォワードガイダンスの効果を、ハイフリークエンシーの金融政策サプライズを用いたベイジアン構造ベクトル自己回帰モデル(BVAR-IVモデル)を通じて検討します。フォワードガイダンスの効果を理解することは、金融政策の実施において重要であり、特に金融市場の伝達メカニズムがマクロ経済に与える影響を評価することが本研究の目的です。データは日本の金融市場に関するもので、推定戦略としては、金融市場変数をVARシステムに組み込むことで、実体経済変数への応答を明らかにします。結果として、金融市場変数を考慮した場合、フォワードガイダンスは実体経済に対して統計的かつ経済的に有意な影響を与え、特にその効果は小規模なVARモデルから得られるものよりも大きく、持続的であることが示されました。これにより、金融市場がフォワードガイダンスの効果を伝達し、増幅する重要な役割を果たすことが明らかになりました。さらに、金融市場の伝達メカニズムを適切に考慮しないと、フォワードガイダンスの効果が過小評価される可能性があることを示唆しています。

ポイント

  1. 1著者らは、フォワードガイダンスの効果を金融市場の伝達メカニズムを通じて評価し、マクロ経済への影響を探求しています。
  2. 2BVAR-IVモデルを用いて、金融市場変数を組み込むことで、実体経済変数への応答が異なることを明らかにしました。
  3. 3フォワードガイダンスは、金融市場を考慮した場合、実体経済に対してより大きく持続的な影響を及ぼすことが確認されました。

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原論文情報

ジャーナル
Japan and the World Economy
DOI
10.1016/j.japwor.2026.101356
原論文
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。