JJIE2024年3月1日
日本における性別と産業別の労働者の流動性
Worker flows by gender and industry in Japan
日本語要約
本研究は、日本における労働者の流動性の特性を性別および産業の視点から分析することを目的としている。特に、2000年代後半以降のグローバル金融危機(GFC)、アベノミクス、COVID-19危機における失業率の変動が性別および産業によって不均一であったことに注目している。この問題は、労働市場の構造的変化や政策の効果を理解する上で重要である。データは労働力調査からの月次データを使用し、対象期間は主に2000年代後半から2020年までである。推定戦略としては、労働者の流動性を測定するために移行確率を分析するモデルを採用している。主な結果として、COVID-19危機においては、雇用から非活動への移行確率がGFCの期間と比較して急増し、特にサービス業に従事する女性において顕著であった。また、男女ともに2018年頃まで失業の動態に対する流入の寄与が増加しており、アベノミクス期間中の失業率の低下は、離職率の減少によって説明できることが示された。これらの結果は、労働市場における性別および産業別の動向を理解するための重要な知見を提供し、政策立案においても考慮すべき要素を示唆している。
ポイント
- 1本研究は、性別と産業に基づく日本の労働者の流動性を分析し、特にCOVID-19危機における雇用から非活動への移行確率の急増を示している。
- 2データは労働力調査からの月次データを用い、2000年代後半から2020年までの期間を対象としている。推定戦略には移行確率の分析が含まれる。
- 32018年頃まで、男女ともに失業の動態に対する流入の寄与が増加しており、アベノミクス期間中の失業率低下は離職率の減少によって説明されることが確認された。
タグ
原論文情報
- ジャーナル
- Journal of the Japanese and International Economies
- DOI
- 10.1016/j.jjie.2023.101301
- 原論文
- 出版社サイトで読む →
本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。