エコノメディア

日本語で読む経済学研究

← 一覧へ
JJIE2024年3月1日

ゼロ金利制約下における公共投資が株式市場に与える影響:日本の産業別証拠

Stock market response to public investment under the zero lower bound: Cross-industry evidence from Japan

Tomomi Miyazaki, Kazuki Hiraga, Masafumi Kozuka

日本語要約

本研究は、ゼロ金利制約(ZLB)と非ZLB期間における公共投資が株式市場に与える影響を、日本の産業別パネルデータを用いて検討しています。このテーマは、経済が流動性の罠にある際に、政府の公共投資が株式市場を刺激する可能性を理解する上で重要です。データは日本の産業別パネルを用い、対象期間はZLBと非ZLBの両方にわたります。推定戦略としては、インパルス応答関数を用いて公共投資ショックの影響を評価しています。主な結果として、ZLB期間中には公共投資ショックが株式リターンに対して刺激的な効果を持つことが示されましたが、非ZLB期間ではその効果は見られません。特に製造業においては、モデルの仕様にかかわらず、ポジティブで有意な応答が観察されました。これらの結果は、政府がZLB下で公共投資を増加させることが株式市場を支えるために推奨される一方、経済が流動性の罠から脱出した際には公共投資を削減するべきであることを示唆しています。

ポイント

  1. 1本研究は、ゼロ金利制約下と非制約下における公共投資の株式市場への影響を比較しています。
  2. 2日本の産業別パネルデータを用い、インパルス応答関数を通じて公共投資ショックを分析しています。
  3. 3ZLB期間中は公共投資が株式リターンに対して有意な刺激効果を持ち、特に製造業では一貫したポジティブな応答が確認されました。

タグ

原論文情報

ジャーナル
Journal of the Japanese and International Economies
DOI
10.1016/j.jjie.2023.101302
原論文
出版社サイトで読む →

本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。