JJIE2025年9月1日
氷河期世代の起業活動に関する研究
Entrepreneurship of the ice age cohorts
日本語要約
本研究は、1993年から2004年にかけての日本の経済不況期に労働市場に参入した「氷河期世代」が設立したスタートアップのパフォーマンスを検討します。この世代は、限られた雇用機会の中で、収入の代替手段として起業を試みた可能性があります。データはパネル調査を用い、氷河期世代のスタートアップと、経済の好況期に労働市場に入った「バブル世代」のスタートアップを比較しています。研究の結果、氷河期世代が設立したスタートアップは、バブル世代のものに比べて生存率が有意に高いことが明らかになりました。しかし、生存しているスタートアップの中で、短大や専門学校出身の氷河期世代の企業は、バブル世代に比べてパフォーマンスが劣っていることが示されました。これらの結果は、氷河期世代が労働市場に参入する際に限られた雇用機会に直面し、最適でない条件下で事業を運営せざるを得なかったことを示唆しています。
ポイント
- 1氷河期世代のスタートアップは、バブル世代に比べて生存率が有意に高いことが確認された。
- 2研究はパネル調査を用いて、1993年から2004年の期間に設立されたスタートアップを対象としている。
- 3短大や専門学校出身の氷河期世代の企業は、バブル世代の企業に比べてパフォーマンスが劣ることが明らかになった。
タグ
原論文情報
- ジャーナル
- Journal of the Japanese and International Economies
- DOI
- 10.1016/j.jjie.2025.101367
- 原論文
- 出版社サイトで読む →
本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。