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JJIE2025年12月1日

日本における博士号取得者の労働市場の成果

Labor market outcomes for doctoral graduates in Japan: Evidence from a large statistical survey

Masayuki Morikawa

日本語要約

本研究は、日本における博士号取得者の労働市場の成果を明らかにすることを目的としている。特に、日本の研究能力の低下が懸念される中、博士人材を支援する政策が議論されていることから、その重要性が増している。著者らは2022年の雇用状態調査のマイクロデータを用い、博士号取得者と修士号取得者の雇用状況を比較した。推定戦略としては、詳細な産業や職業を制御した上での分析を行った。分析の結果、まず博士号取得者の雇用率は修士号取得者よりも高く、特に女性においてその差が顕著であることが示された。次に、博士号取得者の平均給与は修士号取得者よりも40%高く、低賃金労働者の割合は博士号取得者の方が少ないことが確認された。さらに、産業や職業を制御した場合、博士号取得者と修士号取得者の賃金差は約10%に縮小し、博士号取得者が高賃金の職業を選ぶ傾向があることを示唆している。最後に、博士号取得者の生涯収入の割引現在価値は、男性で17%、女性で36%高いと推定され、博士教育への投資の内部収益率は男女ともに約10%と見積もられた。これらの結果は、博士号取得者の労働市場における優位性を示し、政策形成における重要な指針となる。

ポイント

  1. 1博士号取得者の雇用率は修士号取得者よりも高く、特に女性においてその差が顕著であることが確認された。
  2. 2博士号取得者の平均給与は修士号取得者よりも40%高く、低賃金労働者の割合は少ないことが示された。
  3. 3詳細な産業や職業を制御した場合、賃金差は約10%に縮小し、博士号取得者の高賃金職業選択傾向が示唆された。

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原論文情報

ジャーナル
Journal of the Japanese and International Economies
DOI
10.1016/j.jjie.2025.101389
原論文
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。