JER2025年2月6日
日本における財政持続可能性と市場の不完全性
Fiscal sustainability and market incompleteness: quantitative findings for Japan
日本語要約
本研究は、Hansenとİmrohoroğluによる財政持続可能性の分析を、Aiyagariの不完全市場モデルを用いて再検討しています。この研究の重要性は、日本の財政政策が持続可能であるかどうかを評価するために、異なる市場構造がどのように影響を与えるかを明らかにする点にあります。データは日本の経済に基づき、モデルは同じデータモーメントにキャリブレーションされています。研究では、完全市場と不完全市場のモデルを比較し、税率の必要な増加量が両者で類似していることを示していますが、市場構造の違いによる均衡配分への影響は大きいことが分かりました。また、労働供給の弾力性は配分に影響を与えますが、税率の増加にはあまり関係しないことが示されています。消費税や労働所得税の使用が均衡配分に影響を及ぼしますが、税率の増加にはあまり影響しないことも明らかになりました。最後に、資本所得税のみを用いて財政持続可能性を達成することは現実的ではないと結論付けています。
ポイント
- 1本研究は、日本における財政持続可能性を不完全市場モデルを用いて分析し、市場構造が均衡配分に与える影響を明らかにしています。
- 2完全市場と不完全市場のモデルは、税率の必要な増加量が類似である一方、市場構造の違いによる均衡配分への影響は顕著です。
- 3労働供給の弾力性や使用する税の種類は均衡配分に影響を与えるが、税率の増加には大きな影響を及ぼさないことが示されています。
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原論文情報
- ジャーナル
- Japanese Economic Review
- DOI
- 10.1007/s42973-024-00186-1
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。