JER2025年6月30日
コストプッシュ圧力の消費者物価への波及効果
Pass-through of cost-push pressures to consumer prices
日本語要約
本研究は、日本企業が直面する中間投入財や製品調達コストの上昇が、消費者物価に与える影響を定量的に測定し、その背景を探ることを目的としています。特に、国際的な商品価格の上昇や円安の影響を受けて、COVID-19パンデミックからの回復過程にある日本経済において、コストプッシュ圧力の波及効果がどのように変化しているかを分析します。データは日本の企業に関するもので、対象期間は最近数年にわたります。推定戦略としては、コストプッシュ圧力の強さやビジネスサイクル、需要と供給の状況を考慮したモデルを用いています。結果として、為替レートの波及効果は近年増加しており、特に輸入の浸透が影響していることが示されました。また、原材料やその他のコストの波及率も、中間需要段階で若干の上昇が見られ、最終需要段階でも一部の品目で増加が確認されました。これらの波及効果は、コストプッシュ圧力の強さやビジネスサイクル、パンデミックによる需給のひっ迫に依存しているため、今後も注視する必要があります。
ポイント
- 1為替レートの波及効果は近年増加しており、特に輸入の浸透が影響していることが示された。
- 2原材料やその他のコストの波及率は、中間需要段階で若干の増加が見られ、一部の最終需要品目でも上昇が確認された。
- 3波及効果はコストプッシュ圧力の強さやビジネスサイクル、需給の状況に依存しており、今後の動向を注視する必要がある。
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原論文情報
- ジャーナル
- Japanese Economic Review
- DOI
- 10.1007/s42973-025-00207-7
- 原論文
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。