JER2026年5月25日
日本のふるさと納税制度における自治体間競争の規制効果
Do caps on intergovernmental competition work? The case of Japan’s Furusato Nozei program
日本語要約
本研究は、日本のふるさと納税制度において、寄付を引き寄せるために自治体が提供する返礼品に関する競争を緩和するための規制の効果を検討します。この規制は一般的に競争を抑制する政策と見なされていますが、著者らは自治体の参加決定を考慮に入れると、逆に競争を促進するという意図しない結果を生む可能性があることを示しています。具体的には、自治体が寄付を競うかどうかを内生的に決定する理論モデルを開発し、規制が導入された際の自治体の対応を分析します。主な結果として、返礼品率に上限が設けられると、規制対象の自治体と非規制の自治体の両方が返礼品率を引き下げ、競争が緩和されることが確認されました。しかし、返礼品率の低下は、これまで競争を避けていた自治体に新たに競争に参加するインセンティブを与え、全体的な競争を強化する可能性があります。規制導入前後の記述データの比較から、自治体の反応が理論的予測と一致していることが示されました。
ポイント
- 1本研究は、ふるさと納税制度における自治体間競争の規制が、意図しない競争促進効果を生む可能性を示しています。
- 2理論モデルを用いて、自治体が寄付を競うかどうかを内生的に決定する過程を分析し、実証データと照らし合わせています。
- 3規制導入後、自治体は返礼品率を引き下げるものの、競争を避けていた自治体が新たに競争に参加する動きが見られました。
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原論文情報
- ジャーナル
- Japanese Economic Review
- DOI
- 10.1007/s42973-026-00264-6
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。