JWE2023年12月1日
発電所の強制停止要因に関する生存分析
Reliability and forced outages: Survival analysis with recurrent events
本研究は、フィリピンの発電所における強制停止の要因を生存分析モデルを用いて実証的に調査しています。強制停止は電力供給の安定性に影響を与えるため、その要因を理解することは重要です。著者らは、発電所レベルのデータを用い、予約余裕率、シェアキャパシティ(集中度の指標)、計画停止の数、前回の保守からの日数といった要因が強制停止のリスクに与える影響を分析しました。主な結果として、予約余裕率が高いことやシェアキャパシティが高いこと、計画停止の数や保守からの日数が多いことは、強制停止のリスクを低下させることが明らかになりました。一方で、使用率の増加や地熱、太陽光、バイオディーゼル発電所の利用は、強制停止のリスクを高めることが示されています。過去10年間で強制停止が特に多かった事例に注目すると、予約余裕率の低下が強制停止の発生に有意に関連していることが分かりました。さらに、発電企業のキャパシティのシェアがシステム全体の信頼性のあるキャパシティに対して高いことが、強制停止のリスクを低下させる要因となることも確認されました。