JWE2023年6月1日
日本の道路交通における炭素排出量減少の要因
Why is Japan’s carbon emissions from road transportation declining?
日本語要約
本研究は、日本における道路交通からの炭素排出量が減少している理由を探求しています。このテーマは、環境政策や持続可能な交通システムの構築において重要な意味を持ちます。研究の対象期間は1990年から2015年までで、著者らはCopeland-Taylor分解の類似手法を用い、車両の炭素排出量を規模、構成、技術効果に分解しました。また、車両の所有と利用の選択に関する行動モデルを実証的に推定し、データを分析しました。主な結果として、人口規模や運転免許保有数、地域間の労働移動などの外因的な人口変化は、この炭素排出量の不均衡を部分的にしか説明できないことが示されました。さらに、推定した行動モデルを考慮に入れることで、予測された排出量は観測された排出量の時間経路と驚くほど一致しました。特に、燃料コストが運転における排出量の変動の最大の要因であることが分かりました。著者らの結果は、技術効果の60%が低燃料コストによる輸送需要の誘発効果によって相殺されていることを示唆しています。この誘発需要は、運転頻度の増加(集中マージン)と車両所有の増加(拡張マージン)両方から生じています。
ポイント
- 1本研究は、1990年から2015年の日本における道路交通の炭素排出量の変化を分析し、その要因を探求しています。
- 2著者らは、Copeland-Taylor分解の手法を用い、車両の炭素排出量を規模、構成、技術効果に分解しました。
- 3結果として、燃料コストが排出量の変動に最大の影響を与え、技術効果の60%が誘発需要によって相殺されていることが明らかになりました。
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原論文情報
- ジャーナル
- Japan and the World Economy
- DOI
- 10.1016/j.japwor.2023.101194
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。