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#データ分析

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JJIE2026年6月1日

社会インフラと公共無形資産の生産性効果の再検討

Reexamining the productivity effects of social infrastructure and public intangibles: An empirical study using the unique Japanese data on social infrastructure and intangibles

Takayuki Ishikawa, Yuya Iwasaki, Kazuyasu Kawasaki ほか

本研究は、日本における公共部門の社会インフラと無形資産が民間部門の生産性に与える影響を再検討します。このテーマは、経済成長における公共投資の役割を理解する上で重要です。分析には、内閣府が発表した社会インフラの最新データ、2021年版地域日本産業生産性データベース、地域間の投入・産出表を用います。これらのデータを基に、社会インフラと公共無形資産を考慮したトランスログ生産関数を推定しました。結果として、社会インフラには期待される外部性は観察されませんでしたが、公共無形資産は民間部門の生産性向上に正の寄与を示しました。特に、他地域からの波及効果を考慮した公共ソフトウェアの生産性効果は、波及効果を考慮しない場合よりも大きく、ネットワーク効果が影響していることが示唆されます。これらの結果は、日本における経済パフォーマンス向上のために公共無形資産の蓄積が効果的な手段であることを示しています。

JER2026年5月18日

公共調達における談合検出のためのデータ駆動型スクリーニングツールの教訓

Detecting collusion in public procurement: lessons from data-driven screening tools

Kei Kawai

本研究は、公共調達における談合の検出方法を探求しており、特に競争的な入札プロセスにおいて談合がどのように行われるかを明らかにすることを目的としています。談合は政府にとって大きな課題であり、直接的なコミュニケーションの証拠がない場合でも、入札データには識別可能な痕跡が残ることがあります。著者は、観察された入札を入力として用いるスクリーニングツールを開発しており、これらは談合企業が行動を調整する必要があるため、競争力のある力の下で生成される入札パターンとは異なることを利用しています。データは、複数の入札ラウンドにおける指定された勝者の持続性、接近した敗者入札の不在、回転または市場分割パターンの存在に基づいています。これにより、談合の兆候を示す入札パターンを特定することが可能となります。これまでの研究成果を総合的にまとめ、技術的な詳細よりも直感的な推論を重視しています。