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JJIE2026年6月1日

社会インフラと公共無形資産の生産性効果の再検討

Reexamining the productivity effects of social infrastructure and public intangibles: An empirical study using the unique Japanese data on social infrastructure and intangibles

Takayuki Ishikawa, Yuya Iwasaki, Kazuyasu Kawasaki ほか

日本語要約

本研究は、日本における公共部門の社会インフラと無形資産が民間部門の生産性に与える影響を再検討します。このテーマは、経済成長における公共投資の役割を理解する上で重要です。分析には、内閣府が発表した社会インフラの最新データ、2021年版地域日本産業生産性データベース、地域間の投入・産出表を用います。これらのデータを基に、社会インフラと公共無形資産を考慮したトランスログ生産関数を推定しました。結果として、社会インフラには期待される外部性は観察されませんでしたが、公共無形資産は民間部門の生産性向上に正の寄与を示しました。特に、他地域からの波及効果を考慮した公共ソフトウェアの生産性効果は、波及効果を考慮しない場合よりも大きく、ネットワーク効果が影響していることが示唆されます。これらの結果は、日本における経済パフォーマンス向上のために公共無形資産の蓄積が効果的な手段であることを示しています。

ポイント

  1. 1著者らは、公共部門の社会インフラと無形資産の民間部門への影響を再評価し、波及効果を考慮した新たな測定手法を導入しました。
  2. 2使用したデータセットには、内閣府の社会インフラデータ、地域日本産業生産性データベース、地域間投入・産出表が含まれ、トランスログ生産関数が推定されました。
  3. 3分析の結果、社会インフラには外部性が見られなかったものの、公共無形資産は生産性向上に寄与し、特に公共ソフトウェアは波及効果を考慮するとその効果が増大しました。

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原論文情報

ジャーナル
Journal of the Japanese and International Economies
DOI
10.1016/j.jjie.2026.101412
原論文
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。