JJIE2023年12月1日
COVID-19パンデミックにおけるリモートワークの利点と決定要因
Potential benefits and determinants of remote work during the COVID-19 pandemic: Evidence from Japanese Household Panel Data
日本語要約
本研究は、COVID-19パンデミック中のリモートワークが主観的な幸福感、特に主観的生産性、仕事への関与、健康状態に与える影響を検討し、リモートワークを継続的に実施するための労働者や職務の特性を明らかにすることを目的としています。この研究は「日本家庭パネル調査(JHPS)」および「COVID-19特別調査(第1波と第2波)」のデータを用いています。推定戦略としては、多項ロジットモデルを用いてリモートワークの特性を分析し、リモートワークが継続的に行われる職場の特徴として、労働時間よりも成果が重視されることや、柔軟な勤務形態が許可されていること、優れた管理慣行が実施されていることが示されました。また、ITスキルが高い労働者や新技術に触れている労働者、抽象的な業務に従事している労働者が、緊急事態宣言後もリモートで働く可能性が高いことが明らかになりました。主な結果として、緊急事態宣言解除後にリモートで働き続けた労働者は主観的幸福感が向上した一方で、初回の緊急事態宣言中に一時的にリモートワークを行った労働者は逆に負の影響を受けたことが示されています。これにより、リモートワークの導入が労働者に与える影響は一様ではないことが示唆されています。
ポイント
- 1本研究はCOVID-19パンデミック中のリモートワークの主観的幸福感への影響を調査し、労働者の特性を分析しています。
- 2データは日本家庭パネル調査から取得し、多項ロジットモデルとファーストディファレンスモデルを用いて推定されています。
- 3緊急事態宣言後にリモートワークを継続した労働者は主観的幸福感が向上し、一時的なリモートワークの労働者は負の影響を受けたことが明らかになりました。
タグ
原論文情報
- ジャーナル
- Journal of the Japanese and International Economies
- DOI
- 10.1016/j.jjie.2023.101285
- 原論文
- 出版社サイトで読む →
本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。