JJIE2025年6月1日
2019年台風ハギビスによる洪水が不動産取引に与える影響
The impact of flooding on real estate transactions in densely populated areas: Evidence from the 2019 Typhoon Hagibis in Japan
日本語要約
本研究は、2019年10月に日本を襲った台風ハギビスによる洪水が都市部の不動産取引に与える影響を検証しています。この研究は、洪水を自然実験として利用し、差分の差分法を適用することで、洪水地域における契約価格と提示価格がそれぞれ平均で約6.0%および5.5%低下したことを明らかにしました。この価格下落は、契約価格と提示価格の変化から定義される割引率が約0.5ポイント上昇したことを示しています。また、アパート取引に関しては、高層階の物件に対する悪影響が顕著である一方で、低層階には有意な影響が見られないことが分かりました。このことは、買い手が高層階も洪水のリスクにさらされることを認識し始めた可能性を示唆しています。さらに、戸建住宅に対する洪水の悪影響は、アパートよりも深刻であり、影響が現れるのも遅いことが明らかになりました。
ポイント
- 1本研究では、台風ハギビスによる洪水が不動産市場に与えた影響を分析し、洪水地域で契約価格が平均6.0%低下したことを示しています。
- 2差分の差分法を用いて、アパート取引における高層階の悪影響が有意である一方、低層階には影響が見られないことが確認されました。
- 3戸建住宅に対する洪水の影響はアパートよりも深刻で、影響が現れるのが遅いことが示され、買い手の意識の変化を示唆しています。
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原論文情報
- ジャーナル
- Journal of the Japanese and International Economies
- DOI
- 10.1016/j.jjie.2025.101363
- 原論文
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。