JER2025年2月17日
日本におけるライフサイクルの生産性と金利への影響
Productivity over the life-cycle and its effect on the interest rate
日本語要約
本研究は、日本における生産性の変化、人口動態の変化、金利との関係を探求します。日本は急速な高齢化、持続的な低金利、成長の停滞、デフレに直面しており、特に若年層と高齢者の生産性の収束が進んでいます。この問題は、経済政策において重要な意味を持ちます。著者らは、重複世代の二エージェント新ケインジアン(OTANK)DSGEモデルを用いて、1990年代以降の日本のデータを分析しました。主な結果として、若年層と高齢者の生産性の格差が縮小することで金利に上昇圧力がかかる一方で、長寿命化や人口減少が金利に下方圧力を与えることが示されました。特に、後者の効果が優勢であることが確認され、中央銀行がこれを考慮しない場合、デフレ圧力を引き起こす可能性があります。政策的には、労働者のライフサイクル全体にわたる生産性向上や、若年層と高齢者の生産性格差を埋めることが、金利の低下を緩和する手段となることが示唆されます。
ポイント
- 1著者らは、OTANK DSGEモデルを用いて1990年代以降の日本のデータを分析し、人口動態と金利の関係を明らかにしました。
- 2若年層と高齢者の生産性の収束が金利に上昇圧力をかける一方、長寿命化や人口減少が金利に下方圧力を与えることが確認されました。
- 3特に、長寿命化と人口減少の影響が優勢であり、中央銀行がこれを無視するとデフレ圧力を引き起こす可能性があります。
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原論文情報
- ジャーナル
- Japanese Economic Review
- DOI
- 10.1007/s42973-025-00192-x
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。