JER2025年7月16日
COVID-19が小学生の認知・非認知スキルに与える影響
Impact of COVID-19 pandemic on the cognitive and non-cognitive skills of elementary school students
日本語要約
本研究は、COVID-19パンデミックが日本の奈良市における4年生と5年生の認知スキルおよび非認知スキルに与える影響を検討する。特に、2019年度のコホートに焦点を当てている。この研究では、標準化された数学テストのスコアと、積極的な数学学習に関連するモチベーション変数を用い、差分の差分法を適用してパンデミックを経験した学生とそうでない学生を比較した。結果として、パンデミックは短期的には標準化された数学スコアに限られた負の影響を与えたが、学校閉鎖から7か月後にはポジティブな効果が現れた。特に、パンデミック前のテストスコアが低い学生は、短期的なスコアの低下が大きく、長期的な認知スキルの改善が強く見られた。また、非認知スキル、特に数学学習に対する態度はパンデミックを経験した学生の間で向上した。しかし、学校閉鎖中およびその後に不利な生活条件にあった学生は、認知・非認知スキルの両方で依然として否定的な影響を受けており、特に低スコアの四分位数において大きな格差が観察された。これらの結果は、学習の格差を緩和し、パンデミックの長期的な影響に苦しむ学生を支援するためのターゲットを絞った政策介入の必要性を示唆している。
ポイント
- 1本研究は、COVID-19パンデミックが奈良市の4年生と5年生の認知・非認知スキルに与える影響を探求している。
- 2データは標準化された数学テストスコアとモチベーション変数を用い、差分の差分法で分析し、2019年度のコホートを対象としている。
- 3結果として、パンデミックは短期的には数学スコアに限られた影響を与えたが、7か月後にはポジティブな効果が見られ、特に低スコアの学生において大きな改善が観察された。
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原論文情報
- ジャーナル
- Japanese Economic Review
- DOI
- 10.1007/s42973-025-00218-4
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。