JER2026年2月5日
日本のプライマリーフィスカルバランスに関する資産価格解釈
Asset pricing interpretations of the primary fiscal balance: the case of Japan
日本語要約
本研究は、日本政府がプライマリーフィスカルバランス(PFB)を通じて、どのように資産価格を利用しているかを探求する。特に、Chien et al.の主張に対して反証を試みるものであり、政府が高いβ資産を保有することで、財政的な負担を軽減できるかが重要な問いである。データは、2010年代中盤から2020年代中盤までの日本の財政状況に関するもので、政府のネット負債と資産の動向を分析するために、PFBのネット負債版を用いて理論的な検証を行った。結果として、著者らは政府に対するアービトラージ機会の存在が確認できず、政府のネットポジションは中程度のβにとどまることを実証した。この結果は、Chien et al.の主張とは明確に対立しており、政府の資産運用に対する新たな視点を提供する。これにより、政策担当者は財政政策における資産運用の実態を再評価する必要性がある。
ポイント
- 1本研究は、日本政府のプライマリーフィスカルバランスにおける資産価格の役割を検討し、Chien et al.の主張に挑む。
- 2データは2010年代中盤から2020年代中盤の日本の財政データを用い、PFBのネット負債版を理論的に分析した。
- 3実証結果として、政府にアービトラージ機会は存在せず、ネットポジションは中程度のβに留まることが示された。
タグ
原論文情報
- ジャーナル
- Japanese Economic Review
- DOI
- 10.1007/s42973-026-00237-9
- 原論文
- 出版社サイトで読む →
本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。