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#公共財

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JER2025年10月27日

公共財の提供と公共財政に対する嗜好の分配効果

Public goods provision, preferences over public finance, and distributional effects

Daiki Kishishita, Atsushi Yamagishi, Tomoko Matsumoto

本研究は、公共財の提供が公共の意見を通じて新たな分配効果をもたらすことを明らかにすることを目的としています。具体的には、公共財の恩恵を実感した人々が税の引き上げを支持する可能性が高まることで、政府の規模を拡大し、不平等を軽減する助けになるという仮説を立てています。著者らはオンライン調査を実施し、対象者の一部に公共財の普遍的な利益について情報提供を行いました。この結果、情報提供を受けたグループはより大きな政府を支持する傾向が強まりましたが、求められる税や支出の進歩性に対する影響は限定的であることが分かりました。つまり、公共財の恩恵が認識されることで、政府は政策の進歩性を低下させることなく、規模の拡大を通じて再分配を政治的に実現できる可能性が示唆されます。

JER2025年5月8日

村の集会への参加が公共財の配分改善に寄与するか?インドの事例

Does participation in village assembly lead to improved public good allocation? Evidence from India

D. Rajasekhar, Takashi Kurosaki, R. Manjula ほか

本研究は、インドにおける地方分権型ガバナンスにおいて、村の集会への市民参加が公共財の配分に与える影響を分析することを目的としています。このテーマは、1992年の憲法改正により設立された村の集会が市民のニーズを反映し、地域開発の成果を向上させるために重要であるため、特に意義があります。本研究では、カーナータカ州の50の村議会から収集した詳細なデータを用いて、約1000人の有権者の参加状況を記録し、公共財の配分に関する選挙区レベルのデータと村の集会の記録を分析しています。著者らは、参加者の属性や参加理由、そして市民参加と公共財配分の関連性についての三つの質問を設定し、調査を行いました。結果として、女性や少数派の有権者の村の集会に対する認知度が低く、また多くの有権者が問題提起や利益要求ではなく、情報収集のために受動的に参加していることが明らかになりました。特に、参加は政治的なつながりに影響され、エリートの取り込みが懸念されます。したがって、低い参加率がエリートの取り込みの原因であることから、市民の参加を促進するための認知向上や革新的なメカニズムの導入が求められます。