JJIE2025年12月1日
日本の輸入における請求通貨と為替レートパススルーの関係
Invoicing currency and exchange rate pass-through in Japanese imports: A panel VAR analysis
日本語要約
本研究は、日本の輸入価格に対する為替レートパススルー(ERPT)の影響を、請求通貨の選択がどのように作用するかに焦点を当てて分析しています。この研究は、2014年から2020年までの日本の詳細な税関データを用いており、パネルVARモデルを採用しています。著者らは、輸出者の通貨で請求された商品のERPT弾力性が、円で請求された商品よりも高いことを発見しました。具体的には、輸出者通貨で請求された商品のERPT弾力性は0.75であったのに対し、円請求商品のERPT弾力性は0.19でした。また、中国とタイからの輸入においても同様の傾向が確認されました。さらに、円または輸出者の通貨以外の第三国通貨で請求された商品のERPT弾力性には有意な差が見られませんでした。加えて、円高局面におけるERPTは円安局面よりも高い非対称的なパススルーが観察され、これは外国の輸出者が市場シェアを維持するために価格調整を強化するためと解釈されます。
ポイント
- 1本研究は、日本の輸入価格に対する為替レートパススルーの影響を請求通貨の観点から分析しています。
- 22014年から2020年の日本の税関データを使用し、パネルVARモデルを用いて推定を行いました。
- 3ERPT弾力性は、輸出者の通貨で請求された商品が0.75、円で請求された商品が0.19であり、非対称的なパススルーも観察されました。
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原論文情報
- ジャーナル
- Journal of the Japanese and International Economies
- DOI
- 10.1016/j.jjie.2025.101391
- 原論文
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本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。