JWE2025年12月1日
為替が中国の輸出に与える影響の減少
The diminishing impact of exchange rates on China’s exports
日本語要約
本研究は、中国の輸出が為替レートの変動にどのように影響されているかを検討し、特に2008–2009年の世界金融危機以降の変化に焦点を当てています。このテーマは、保護主義が高まる中で、中国の貿易政策や国際経済関係において重要です。著者らは、1990年から2022年までの中国の輸出データを用い、時系列データとパネルデータを分析しました。推定戦略には、実効為替レートと二国間実効為替レートを考慮したモデルが用いられています。主な結果として、2008年以降、実効為替レートや二国間実効為替レートが中国の総輸出に与える影響がほとんどなくなったことが示されました。特に、金融危機前はほぼすべての輸出カテゴリーが為替レートに敏感であったのに対し、金融危機後は半数未満に減少しています。この結果は、中国や他国の政策担当者が中国の貿易に影響を与えたい場合、為替レート以外の手段を考慮する必要があることを示唆しています。
ポイント
- 1本研究は、中国の輸出が為替レートの変動にどのように影響を受けているかを分析し、特に2008年以降の変化を明らかにしています。
- 2データは1990年から2022年までの中国の輸出に関するもので、時系列データとパネルデータを用いた推定モデルが採用されています。
- 3結果として、金融危機以降、為替レートが中国の総輸出に与える影響がほぼ消失し、輸出カテゴリーの半数未満が為替に敏感であることが示されています。
タグ
原論文情報
- ジャーナル
- Japan and the World Economy
- DOI
- 10.1016/j.japwor.2025.101329
- 原論文
- 出版社サイトで読む →
本ページはエコノメディア編集部による日本語紹介です。原論文の本文・要旨の全文翻訳ではありません。