台湾における父系同居の要因分析
Upstream or downstream transfer behind patrilocal coresidence? Evidence from three-generational panel data
本研究は、台湾における世代間の父系同居の決定要因を探求する。特に、同居の機能が上流移転(子どもが高齢の親を支える)または下流移転(親が成人した子どもを支える)である可能性を検討することが重要である。著者らは、夫婦、親、子どもを含む三世代の家族データを用いて、各世代の特性を制御し、パネルデータ手法を適用することで、家族内の観察されない時間不変特性を考慮している。対象とするデータは、台湾の三世代パネルデータであり、親の教育、子どもの教育、住宅所有が父系同居に関連する重要な要因であることが明らかになった。具体的には、祖父母と同居していた親は、成人した子どもと同居する可能性が7%高いことが示された。この結果は、台湾における父系同居の背後にある機能として上流移転がより重要であることを示唆しており、世代を超えた父系同居率の安定性を説明する要因となる。