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#企業金融

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JWE2025年3月1日

日本におけるファミリーファームのIPOにおけるアンダープライシングの決定要因

Determinants of family firm IPO underpricing: Evidence from Japan

Kenta Funaoka, Zhihua Yao

本研究は、日本のファミリーファームが初めて株式公開(IPO)を行う際のアンダープライシングの決定要因を明らかにすることを目的としています。日本では、企業の90%以上がファミリービジネスであり、上場企業の約半数もこのカテゴリに属しています。この研究は、2015年から2021年までにJASDAQに上場した94社を対象に、ファミリーファームにおけるアンダープライシングのメカニズムを分析しています。推定戦略としては、回帰分析を用い、創業CEOが在任する企業とそうでない企業のアンダープライシングの差を比較しました。結果として、創業CEOがいる企業は、アンダープライシングが少ないことが明らかになりました。特に、経営陣の持株比率が高く、外部取締役の比率が高い企業において、この差が顕著でした。これらの結果は、ファミリーファームにおける強固なガバナンス構造がIPO時のアンダープライシングを低減させる重要性を示唆しています。

JWE2023年6月1日

日本における「ゾンビ企業」の50年の歴史と金融機関の役割

A 50-year history of “zombie firms” in Japan: How banks and shareholders have been involved in corporate bailouts?

Jun-ichi Nakamura

本研究は、日本における「ゾンビ企業」の長期的な変化をレビューし、金融機関や株主が企業救済にどのように関与してきたかを探求します。ゾンビ企業の定義には、効率的な救済の可能性も含まれており、特にメインバンク(MB)の役割が重要です。データは上場企業に基づき、50年間にわたる変遷を分析しています。著者らは、MBが救済対象の企業を選定する能力に関する一般的な信念が支持されないことを示しています。特に、失われた10年の最大の波において、製造業のゾンビ企業問題は非製造業と同様に深刻であり、企業数においても同等の問題が存在したことが明らかになりました。また、MBへの融資の集中が製造業でも典型的であることが確認され、バブル崩壊後も製造業におけるソフトバジェット制約が続いていることが示されています。この結果、グローバル金融危機後には製造業中心の第3波のゾンビ企業が出現しました。

JJIE2023年3月1日

信用枠が企業の現金保有と資本投資に与える影響:日本の事例

The effects of credit lines on cash holdings and capital investment: Evidence from Japan

Tomohito Honda

本研究は、信用枠が企業の現金保有および資本投資に与える影響を、2006年から2017年までの日本の上場企業の手集計データを用いて検証します。信用枠を持つ企業と持たない企業を比較することで、信用枠の効果を明らかにすることが目的です。この研究の結果、信用枠を持つ企業は現金準備が少なく、資本投資が多いことが示されました。また、財務的に制約のある企業においては、信用枠の効果がより顕著であることが確認されました。さらに、銀行と企業の密接な関係が信用枠の効果を高める役割を果たしていることも明らかになりました。これらの結果は、信用枠が企業の財務的柔軟性を向上させ、予備的な理由で保有している現金を投資に回すことを可能にすることを示唆しています。加えて、日本における信用枠の利用は依然として発展途上であり、これが企業の大規模な貯蓄と投資の低迷の一因である可能性が示唆されます。